気楽にドアを開けたらニュースの林…
3つのブログをまとめました
ここ2週間あまり、玄関先にカマキリがいる。
引き戸のレールのそばだったり、テラスとの境だったりに
じっと見をひそめるように動かないカマキリがいる。
最初は何気なく、ああ、カマキリがいるなあという程度で
あまり気にも留めなかったけど、
毎日、毎日、仕事に出かけたり帰ってきたりするたび、
「行ってくるね。」「ただいま」と声をかけるようになって
残り少ないだろう彼女の命を思うと寂しくなっていく。
ある日、仕事から帰ってきたとき、
いつもいる場所に彼女はいなかったことがあって、
玄関周りをあちこち探したけど見つからない。
どこかへ行っちゃったかなと、ちょっと悲しい気持ちになったけど、
しばらくして出かけるときには、玄関先のど真ん中に陣取っていて
「私はここにいるよ」と言わんばかりに私の方へ顔を向けた。
ひっくり返して前足を見ることができないけど、
彼女はたぶんオオカマキリだろう。
多くの昆虫の中で私はカマキリだけは好きだ。かわいいとさえ思う。
卵から孵化した同じ子たちのほとんどは死んだり食べられたりするけど
命を全うできるなんてあんたすごいよ。
そう声をかけると、頭をクルっと向けて私を見つめる。
綺麗な目をしているね。