コハクチョウ

仕事が忙しくて休むどころじゃないと思っていた。
先が見えない仕事量で相変わらず胃が痛かったし、締め切りに間に合わせられる確信もなくて
だから安心が欲しくて休日に職場へ出てしまっていた。
今日も仕事へ出るつもりだったけど、でもやめた。

それより何も考えない自由が欲しかったんだと思う。

急に松江へ行くことにしたら、田園風景の中を飛びかうコハクチョウを発見！！
うわ～～！！　連帯組んで飛んでるよ～～～！！




まっすぐこちらへ向かって飛んでると思いきや、手前でUターン・・・




でも羽音が聴こえるくらい近づいてくれた。




コハクチョウが近づいてくれるよう、身動きせずにその場にたたずんだ。
私という置物に慣れて、だんだん傍まで来てくれるよう願ってたら、
ほんのすぐそばまで近寄ってくれていたのに、あとから来た青年のために台なしとなった。

青年は迷彩服を着てて、こっそりと私の横にたたずみ、ごめんなさいとあいさつをする。
(ノ゜ο゜)ノ オオオオォォォォォォ-　錦織圭そつくりじゃん！！　許す！！（爆）
そしてお互いの首には一眼のデジレフがあり、(￣∇+￣)vキラーンとした（笑）
こ・・・こいつはもしかして、コハクチョウを驚かせたくなくて迷彩柄の服を着てたのか！！
マスクも甘いけど、優しさも甘いすぎるくらい～～。


コハクチョウが飛んでいるのを見るとドキドキした。
心が高揚であふれ、思わず私も連れて行ってと叫びたくなる。
すごい！！すごい！！すごーーい！！
飛び立つところはプロペラ飛行機とそっくりで、水面を蹴りながら滑走して空中に浮いていく。
水面を蹴って！！　蹴って！！　そして飛び立て！！

はっ！！と息を飲む美しさに声を上げたくなる瞬間、自分を抑え横を見ると迷彩服の笑顔。

ちょっと～～。溶けそうな笑顔、やめてよ！！
コハクチョウじゃなくて、アナタを撮りたくなるわよ！！（爆）、なんてね。