気楽にドアを開けたらニュースの林…  3つのブログをまとめました
今日は休暇を取って、実家のお墓掃除にでかけた。

墓石には、私の知らないご先祖様の名前や
大きなブランコを作ってくれた祖父の名前、
父に怒られたときにかばってくれた祖母の名前、
身体の弱かった母の名前、
怖くて優しかった父の名前が刻まれている。

お墓のまわりを歩くと、よく遊んでくれたお兄さんの名前も、
仲のよかった友達の名前もあって、
今、私がこうして生きていることが不思議でならない。

幼かったころ、私の家には毎週のようにお寺さんがきて、いつも父と碁をしていた。
何のきっかけだったかもう覚えてはいないが、
「さようならという言葉は、相手を思いやる言葉だ。」と教えてもらったことがある。
さようならは、さようであれば、そうであればという意味で
相手が決めたことであれば、それを受け入れて尊重しなくてはならない。
祖父母が自分の生涯を立派にとじたのなら、
あなたは、「それならば私は見送ってあげましょう。」と送りだしてあげなくてはならない。
たとえそれがどんなに悲しくて辛いことであっても「さようなら」と言ってあげなさい。
そんなことを、お寺さんに教えてもらった。

梅雨が明けた空は青く、そしてむせるように暑い。
墓石に刻まれた大切な名前を指でなぞると、
私はちゃんと「さようなら」が言えたのだろうかといつも心配になるのだった。
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じーん
こんばんは。

じーんときますね。日本人の心だと思います。
個人の自由や権利ばかり唱えられている今の世。
相手を思いやる、感謝する心・・・必要ですね。

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JJ太郎 URL 2009/08/07(Fri)21:59:23 編集
JJ太郎さん
逝くものとして、何が心配かというと後に残した人たちだと思うんです。
命が終わるという苦しみを乗り越えたのなら
私もその苦しみを分かち合って送り出してあげなくてはと、
子供ながらにもそう思いました。
今までのことに感謝し、そして安心してほしいと送り出す。それが残されたものの責任だと思います。
karubi 2009/08/07(Fri)22:14:03 編集
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